シオネ・ハラシリ

幼い頃からラグビーボールで遊んでいたが、13歳でラグビーを始める。16歳で来日し、目黒学院高校に進学した。高校3年では花園にも出場し、持ち前の突破力で5トライを挙げてベスト16進出に貢献した。

卒業後はトンガ人の先輩も多く進学していた日本大学に進学。1年からNO8として試合に出場する。2年時は関東大学オールスターに選出され、リーグ戦のベスト15も受賞。3年からは日本代表を目指し、バックローでプレーしながら、PRにも挑戦した。

大学卒業後の2022年春に横浜キヤノンイーグルスへ入団し、2022シーズンはシーズン途中の加入ながら控えから5試合に出場し、4トライと気を吐いた。同年6月にはトンガ・サムライ・フィフティーンの一員として、日本代表候補で構成されたエマージングブロッサムズと対戦した。

2022-23シーズンは終盤からNO8として主軸に定着し、14試合の先発を含む18試合全てに出場。8トライを挙げてチーム初となる3位に大きく貢献した。PRの経験は多くないが、2023年にはスクラム合宿への参加を経て、初の日本代表招集となった。日本代表ではPRとしてプレーする。夏はオールブラックスXV戦1試合に途中出場したのみにとどまり、ノンキャップながら最終スコッド入りを果たした。スクラムを鍛えつつ、後半からのインパクトプレイヤーとしてワールドカップでの初キャップを伺う。

◆8人兄弟の3番目で、他の兄弟はラグビーをやっていない。愛称はジェイ。肉は好きだが野菜は苦手。お酒とカルピスが好き。初めて日本に来たのは2月だったが、季節がわからずサンダルを履いてきてしまったという。

TEXT by 斉藤健仁
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