立川 理道
日本代表選手紹介
立川 理道
Harumichi TATEKAWA
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生年月日
1989年12月2日
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出身
奈良県
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所属
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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ポジション
SO(スタンドオフ)/CTB(センター)
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身長/体重
180cm/94kg
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主な経歴
天理高校→天理大学
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日本代表キャップ
56 ※2015年ワールドカップ日本代表
※2024年6月1日時点 -
X(旧Twitter)/インスタグラム
2022-23シーズンのリーグワンMVP。スキル、リーダーシップに長けたベテラン司令塔
4歳の時に奈良・やまのべラグビー教室で競技を始め、その後は大学まで天理一筋で、天理ラグビーの申し子だ。天理高校で花園に出場し、U20日本代表にも選出された。
天理大学ではキャプテンとして、全国大学選手権で初の決勝進出を果たし、準優勝に導いた。大学卒業後の2012年、クボタに加入したが、すぐにエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)に呼ばれて日本代表入り。カザフスタン代表戦で初キャップを得た。
2014年はブランビーズに留学したが、スーパーラグビーの公式戦に出ることは叶わなかった。2015年は日本代表のインサイドCTBとして、ワールドカップで南アフリカ代表を下すなどの活躍を見せた。
日本を本拠地とするスーパーラグビーのサンウルブズでも中軸としてチームを支え、キャプテンも経験した。2016年にはHO(フッカー)堀江翔太と、日本代表の共同キャプテンを務めていた時期もあったが、2019年のワールドカップ出場は叶わなかった。それでもニュージーランドのオタゴへ武者修行に出るなど、ラグビーへの真摯な姿勢は変わらなかった。
クボタではフラン・ルディケHCの信頼厚く、2016-17シーズンからキャプテンを務め続けている。2021シーズンのトップリーグではチームを初のトップ4入りへ牽引。2022年、リーグワン初年度もキャプテンとして大車輪の活躍で1試合を除き、15試合に先発出場し、チームを初の3位へと押し上げた。
そして、2022-23シーズンは先発14試合を含む15試合に出場して、チームを初優勝に導き、自身もリーグワンMVPに輝いた。2023-24シーズンも16試合全てに先発。インサイドCTBだけでなく、SO(スタンドオフ)としても、3試合に出場した。
2022年6月のウルグアイ戦では久しぶりに日本代表でプレーしたが、それ以降は桜のジャージを着ることはなかった。2024年6月、『JAPAN XV』として追加招集され、マオリオールブラックスとの第2戦に途中出場。勝利に貢献し、そのまま日本代表にも復帰を果たした。
パス、ランのスキルに優れており、タックルも強く、10番、12番として中盤からゲームをリードする。エディー・ジョーンズHCが「若手にとってのロールモデル」というように、その経験と姿勢をチームに還元する。
◆4兄弟の末っ子で、兄・誠道氏はA級レフリー、すぐ上の兄は清水建設江東ブルーシャークスでプレーするHO(フッカー)直道。憧れの選手は元ワラビーズのスティーブン・ラーカム。PR(プロップ)垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)と、ネットラジオ「ハルのいろり話」を配信している。好きな食べ物はお寿司。
エディー・ジャパン時代のチームメイトだった五郎丸歩(元ヤマハ発動機)、廣瀬俊朗(元東芝)とは、「チーム・シーガル」と呼び、家族ぐるみで仲が良い。上腕二頭筋、三頭筋を鍛える「シーガル」というトレーニングを3人でやっていたことから付いた名だ。最近はサウナにはまっている。
TEXT by 斉藤健仁
© JRFU