茂野海人

日本代表候補選手紹介

茂野海人

Kaito SHIGENO

生年月日

1990年11月21日
出身

大阪府
所属

トヨタヴェルブリッツ
ポジション

SH（スクラムハーフ）
身長/体重

170cm／75kg
主な経歴

江の川高校→大東文化大学→NEC
日本代表キャップ

16　※2019年ワールドカップ日本代表
※2023年6月1日時点
インスタグラム

@kaito_1121

自ら仕掛けるアタックが魅力。国際経験豊かなベテランSH

大阪府出身で小学3年からラグビーを始めた。江の川（現・石見智翠館）高校、大東文化大学を経て、NECに入団した。3年目の2015年、ニュージーランドに留学。クラブラグビーから存在感を見せて、オークランド代表に選出され、ITM杯（現・Mitre10杯）の決勝にも出場した初めての日本人選手となった。そして、2016年6月、日本代表となりスコットランド代表戦でトライも挙げた。

2017年にNECからトヨタ自動車に移籍したが、規約により1シーズンは試合に出場できなかった。しかし、2018年度のトップリーグでは開幕から素晴らしいパフォーマンスを発揮して日本代表に復帰。サンウルブズでも4シーズンプレーし、2019年は9試合に出場。競争の激しい日本代表のSH争いを勝ち抜いて、2019年ワールドカップ日本代表に選ばれたが、残念ながら試合に出場することは叶わなかった。

2020-21シーズンはトヨタで元オールブラックス主将のNO8（ナンバーエイト）キアラン・リードとともに共同主将を務め、日本代表としても6月、11月の欧州遠征にも参加した。リーグワン初年度の昨季は、日本代表でもチームメイトのNO8姫野和樹とともにチームで共同キャプテンを務め、11試合に出場した。

2022年夏はフランス代表との第1戦での先発を含む、3試合のテストマッチに出場した。2022-23シーズンのリーグワンでは13試合に出場。元々攻撃的な選手だったが、年々、冷静さやフィジカルも向上している。ライバルの多い日本代表のSH争いの中で存在感を示し、2023年ワールドカップでは試合に出場することができるか。

◆元サントリーのSO（スタンドオフ）阪本圭輔とは、岬ラクビースポーツ少年団時からの幼なじみで、高校まで同じチームでプレーしていた。兄の茂野洸気はNTTドコモレッドハリケーンズ大阪でプレーするWTB（ウィング）で、2021年に兄弟対決が実現し、勝利した。父親は日本代表が合宿をしたことのある和歌山県上富田町出身で、レスリング選手だったという。好きな食べ物はハンバーグ。趣味は映画鑑賞でゴルフも練習中という。

TEXT by 斉藤健仁
© JRFU