小倉 順平

友人の影響で小学校2年から東京・八王子ラグビースクールで競技を始めて、高校は神奈川・桐蔭学園に進学した。1年生からレギュラー格となり花園に出場し、2年では準優勝、3年で同校初優勝の立役者の1人となった。早稲田大学に進学し、U20日本代表に選出され、4年時は副将としてチームを引っ張った。

卒業後はNTTコミュニケーションズに入り、ルーキーイヤーから活躍して成長を遂げ、2017年にはスーパーラグビー、サンウルブズのスコッドに入り、同年に日本代表初キャップも獲得し、アイルランド代表戦にも出場を果たした。

2020年、NTTコミュニケーションズを退団してサンウルブズに専念した。スーパーラグビーは中断してしまったが、新天地として横浜キヤノンイーグルスを選び、SOだけでなく、チーム事情でFBとしても素晴らしいプレーでアタックを牽引し続けている。

2022シーズンのリーグワンでは14試合に出場し、2022-23シーズンは主にFBとして先発11試合を含む18試合全てに出場。イーグルス初の3位入りに大きく貢献して、久しぶりの日本代表復帰となった。今夏はオールブラックスXV戦の途中出場1試合にとどまったが、FBもプレーできるSOとして万能性を買われ、ワールドカップスコッド入りを果たした。

決して身体は大きくはないがパス、キック、ランとスキルが高く、DG（ドロップゴール）もうまい。スペース感覚に長けた変幻自在なプレーで、10番、または15番としてチームをコントロールしたい。 ◆高校時代、桐蔭学園の藤原秀之監督に指導されてSOとして大きく成長した。高校時代のチームメイトには同じく日本代表のFB松島幸太朗（東京サントリーサンゴリアス）や、WTB（ウイング）竹中祥（元日野レッドドルフィンズ）らがいた。特に竹中とは今でも一緒に母校に指導に行くほどの仲だ。愛称は「じゅん」。趣味は家庭菜園。

TEXT by 斉藤健仁
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