姫野 和樹
日本代表選手紹介

姫野 和樹
Kazuki HIMENO
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生年月日
1994年7月27日
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出身
愛知県
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所属
トヨタヴェルブリッツ
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ポジション
FL(フランカー)
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身長/体重
187cm/108kg
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主な経歴
春日丘高校→帝京大学→ハイランダーズ
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日本代表キャップ
29 ※2019年ワールドカップ日本代表
※2023年8月28日時点 -
ツイッター / インスタグラム
日本代表主将に就任。「ジャッカル」が代名詞のバックロー
中学からラグビーを始め、春日丘高校時代からフィジカルに強い選手として際立っていた。高校3年の終わりには、高校ジャパンを飛び越えてジュニア・ジャパンや、U20日本代表として選出された。そして、帝京大学1年の夏に日本代表合宿へ招集されたが、ケガを負ってしまった。大学では3、4年で出場時間が増えていき、帝京大学の8連覇に貢献した。
帝京大学を卒業後、トヨタ自動車に入部すると、2007年ワールドカップで南アフリカ代表を優勝に導いたジェイク・ホワイト監督(当時)から、新人ながらチームキャプテンに指名された。トップリーグでは6トライを挙げる活躍を見せて、チームをトップ4へ押し上げ、さらに「新人賞」とFLで「ベスト15」をダブル受賞した。
同時に、2017年11月のオーストラリア代表戦で日本代表初キャップを獲得し、さらに2018年にはサンウルブズでスーパーラグビーにデビューし、11試合に出場。チーム内で最も活躍した新人選手にも選出されるなど、一気にブレイクした。その勢いのまま、日本代表にも定着し、2019年ワールドカップでは主力として、ジャッカルやトライを決めるなど、ベスト8に大きく貢献した。
自分の成長のために厳しい環境で「ハングリーにプレーする必要がある」と、2021年はニュージーランドのハイランダーズでプレーした。ハイランダーズでは、コロナ禍の影響で途中からの加入ながら5試合に出場し、ブルーズ戦でトライを挙げるなど活躍が評価されて「スーパーラグビー・アオテアロア」の新人賞にも輝いた。海外挑戦を経てさらに成長し、2021年6月の欧州遠征に合流。ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦で途中出場してトライを挙げた。秋の欧州遠征でもNO8(ナンバーエイト)としてプレーした。
2022シーズンは終盤にケガをしてしまい、2022年夏の日本代表には入らなかった。秋は元気に日本代表へ戻り、テストマッチ3試合に出場。リーグワンではFL古川聖人とともに共同主将を務め、13試合に出場。ルーキーイヤー以来の「ベスト15」を受賞した。ジャッカルも、パワフルなランもできる総合力の高いバックローだ。この夏は日本代表で全ての試合に出場し、ワールドカップを率いる主将にも任命された。2度目のワールドカップではピッチ内外でチームを引っ張り、ベスト4以上を目指す。
◆名古屋の御田中学出身で、同級生には2016年度の大学選手権決勝で相対した東海大学主将のFL磯辺裕太(元豊田自動織機シャトルズ愛知)がおり、7人制ラグビー日本代表の羽野一志(浦安D-Rocks)は先輩にあたる。ニュージーランドではジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)の自宅に招かれるなど交流を深めた。好きな歌手はケツメイシで、温泉や海外旅行に行くことがリラックス方法だ。ラテアートも趣味で、チームのファン感謝祭ではファンにもふるまった。
TEXT by 斉藤健仁
© JRFU