福田 健太

埼玉県三郷市生まれ。すぐに父親の転勤で神戸市に移り、幼稚園で茨城県守谷市に引っ越す。父の勧めで小学校1年の時に常総ジュニアラグビーフットボールクラブで競技を始めた。茗溪学園中学校に入学し、CTB（センター）からSHに転向した。

そのまま茗溪学園高校に進学し、3年時は主将も務めて「花園」こと、全国高校ラグビー大会に出場し、高校日本代表候補にも選ばれた。卒業後は明治大学に入学し、鋭いランとパスさばきに長けたSH（スクラムハーフ）として大学1年時から出場機会を得る。4年時は元日本代表SHだった田中澄憲監督（現・東京サントリーサンゴリアス監督）のもと、キャプテンを務めて、明治大学の22年ぶりとなる大学選手権優勝に大きく貢献した。

大学卒業後はトヨタヴェルブリッツに加入するが、公式戦での出場機会に恵まれず、トップリーグの出場はわずか1試合にとどまった。2020年、試合出場はなかったが、サンウルブズにも追加招集された。リーグワンとなった4年目の2022-23シーズンは、リーダーの1人としてチームを牽引。先発10試合を含むリーグ戦全16試合に出場。4トライを挙げて、大きく存在感を示し、初の日本代表招集となった。

夏の試合では出場機会こそなかったが、ワールドカップのメンバー入りを果たした。SHのポジション争いは激しいが、強気なランを武器にチャンスをつかむことができるか。

◆目指すプレイヤーはオールブラックスのTJ・ペレナラ（元・NTTドコモ）だ。小さい頃はサッカー、空手、水泳もやっていたという。趣味はキャンプや自転車、コーヒーを淹れることなど。また、玉ねぎのみじん切りが得意だ。

TEXT by 斉藤健仁
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