大戸 裕矢
日本代表選手紹介
FL(フランカー)でもプレーできる、接点で身体を張り続ける仕事人
小学校5年生のとき、父親の影響で、熊谷ラグビースクールで競技を始め、熊谷東中学、正智深谷高校、立命館大学でプレーした後、2012年にヤマハ発動機に入部した。清宮克幸監督や長谷川慎コーチの下で力をつけて、FL(フランカー)でもLO(ロック)でも、複数ポジションできる器用さと愚直に身体を張り続ける選手として、チームには欠かせない存在へと成長した。
ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が率いてアジア勢と戦った2017年4月に初キャップを獲得し、2017年にはサンウルブズに追加招集され、スーパーラグビーデビューも果たした。2018年秋も欧州遠征メンバーに選出され、ロシア代表戦に出場、2019年も代表活動に参加したが、ワールドカップメンバーには残れなかった。
2019年度、堀川隆延監督の下、キャプテンにも任命され、チームを牽引し続けている。昨年秋、日本代表LOにケガ人が続出したため追加招集されたが、自身もケガのために欧州遠征に帯同することはできなかった。
リーグワン初年度では、ヤマハ発動機ジュビロから静岡ブルーレヴズにチームが替わってもスキッパーを務めることになり、11試合全ての試合に先発出場。今年、日本代表候補に名を連ね、6月はウルグアイ代表との第1戦に先発出場した。キャプテンシーに長けた選手で、常に接点、セットプレーで身体を張り続けることでチームを鼓舞する。ワールドカップ出場に前進できるか。
◆趣味はゴルフ。試合前のルーティーンは銭湯に入ってリラックスすること。試合前日にはよくステーキを食べるという。好きな漫画は「宇宙兄弟」。足のサイズは29.5cm。愛称は「おど」「おーちゃん」「テリー」。
TEXT by 斉藤健仁
© JRFU