小笠原慎之介

平均約90マイル（144.8キロ）のフォーシームを軸に、変化球はナックルカーブ、チェンジアップ、スライダーを投げ分け打者を打ち取る。

神奈川県藤沢市出身で、2015年のNPBドラフト会議で複数の球団から指名され、抽選の結果、中日ドラゴンズが交渉権を獲得。高卒ルーキーとしてプロ入りし、NPBでは9年間プレー。通算成績は161試合に登板、先発155試合、46勝65敗、防御率3.62、757奪三振。

2025年1月にポスティングシステムを使用し、交渉期限終了間際にナショナルズと、2年総額350万ドルで合意し移籍した。

ナショナルズにはかつて、前身のエキスポズ時代からワシントンへの移転初年度へかけ、大家友和が在籍しており、日本人選手はこれで2人目となるが、NPBからダイレクトでの移籍は小笠原が日本人初。

MLB挑戦初年度は、先発とブルペンの両方をこなすスウィングマンとしての起用が濃厚だが、貴重なストライク率の高い左腕であることから、パフォーマンス如何では、先発ローテーション定着も十分に考えられる。

フロリダでのスプリングトレーニングで、ジム・ヒッキー投手コーチは、「彼のレパートリー、球種の数、投球の形状、そして仕事のやり方など、全体的に感銘を受けた。彼がとても組織的で規律のある選手であるのは明か」とコメント。

また、「彼の素晴らしいところはエネルギーに満ちているところ」（デーブ・マルティネス監督）、「彼は投手として、アーティストだと思う」（マイク・リゾGM）と、首脳陣の評価も上々だ。

※データは2025年3月1日時点
※1ドル＝150円で換算