ウィル・スミス

常勝軍団ドジャース打線でクリンナップを務める長打力を備えた捕手。守備面での貢献も光るが、オースティン・バーンズがマスクをかぶる際は、指名打者としても出場。2021年から2022年にかけて、2シーズンで連続して捕手として20本塁打以上を記録した。

出身はケンタッキー州ルイビルで、ルイビル大学に進学後、2016年のドラフト1巡目でドジャースに指名され、同年7月に契約ボーナス177万5000ドル（当時約2億円）で合意しプロ入り。2019年5月にMLBデビューを果たすと、短縮シーズンとなった2020年は主力選手に成長し、チームのワールドシリーズ制覇に貢献した。

初めてのフルシーズンとなった2021年は、130試合に出場し、打率.258／出塁率.365／長打率.495、25本塁打、76打点をマーク。続く、2022シーズンは137試合に出場し、打率.260／出塁率.343／長打率.465、24本塁打、87打点を記録。

守備面での成長が認められたことから、スポーツニュースサイトの『ブリーチャー・レポート』が選ぶ2022シーズンのMLB捕手総合ランキングで3位にランクインした。なお、2022年に指名打者として出場した25試合は、打率330／出塁率.426／長打率.736の数字を残している。

春先にアメリカ代表として『WBC』でプレーした後に臨んだ2023シーズンは、126試合に出場し、19本塁打、76打点。3年連続20本塁打以上は逃すも、打率.261／出塁率.359／長打率.438と捕手として高い水準を維持。また、先発した試合が80勝40敗だったのに対し、そうでない試合が20勝22敗と、攻守両面での貢献度の高さを成績で裏付けた。

2度目の年俸調停となった今冬は、球団と年俸855万ドル（約13億円）で合意。FAまであと2年となるなか、2024年はバッテリーを組むであろう新加入の山本由伸とのコンビに注目が集まる。

※データは2024年2月29日時点
※1ドル＝150円で換算