マット・オルソン

メジャー屈指のパワーで長打を量産しつつ、抜群の選球眼で多くの四球を生み出す。ブレーブス移籍初年度の2022年は、162試合に出場し、44二塁打（リーグ2位）、34本塁打（同8位）、103打点（同4位）と、期待通りの数字を残す。

続く、2023年は持ち前のパワーを爆発させ、54本塁打、139打点で本塁打と打点の打撃二冠を獲得し、初のシルバースラッガー賞に輝いた。

また、一塁手としてMLBトップクラスの守備能力を持っており、2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を獲得したほか、2021年と2023年にはオールスターゲームに選出されている。

高校時代から注目選手だったオルソンは、当初、高校卒業後はヴァンダービルト大学へ進学を予定するも、2012年MLBドラフト1巡目でオークランド・アスレチックスから指名されプロ入りを決断。入団後、2016年にメジャー契約を結び、同年9月にメジャーデビューを果たす。

2017年以降、出場機会を増やすと、2018年以降はアスレチックスのスタメン一塁手に定着し、チームの主軸として突出した打撃成績を残すかたわら、守備面では前述した2回のゴールドグラブ賞受賞に加え、2019年にはフィールディングバイブル賞を獲得。

2022年3月14日に、1対4のトレードでブレーブスに入団すると、その翌日に8年1億6800万ドルでブレーブスとの契約延長に合意。ちなみに、これは契約延長の額としては前任者であり、ミスター・ブレーブスとして活躍したフレディ・フリーマンが、2014年に結んだ8年1億3500万ドルを抜く球団史上最高額だった。

チッパー・ジョーンズのプレーを見て育ったオルソンは、この契約について「即決だった。全ての確認項目にチェックが入っているようなもの」。

「ワールドシリーズに勝ったばかりのチームで、若くて良い選手が核になっている。ここは僕のホームタウンで、僕の家族はアトランタに住んでいる。チェック項目はまだまだ続くんだ」と述べている。

また、不可避とも言えるフリーマンとの比較については、「もちろん、フレディは素晴らしいプレーヤーだ。でも、それは僕がここでやることに影響しないよ。僕はマット・オルソンであるためにここにいるのであり、僕がコントロールできるのは、それが全てなんだ」と、実直に語っている。

なお、アトランタ移籍後は、2022年から2024年にかけて、レギュラーシーズンで3季連続して162試合に出場する皆勤を果たしている。

※データは2025年3月1日時点
※1ドル＝150円で換算