ケテル・マルテ

元々長打力を備えていたが、近年はハードヒット率も上げており、2024年シーズンの平均打球初速はMLB全体で6位。

強肩ではないものの、守備は安定しており、2024年シーズンのフィールディングランバリューは、選任二塁手ではMLB全体で6位にランクイン。本職は二塁手ながら、遊撃手、三塁手、さらには中堅手をこなすこともできる。

ドミニカ出身で、2010年8月に国際フリーエージェントでマリナーズと契約してプロ入り。2015年7月31日のツインズ戦でMLBデビューを果たすと、2016年シーズン終了後にトレードでダイヤモンドバックスへ移籍。

153試合に出場した2018年に、レギュラー二塁手として定着すると、翌2019年は初のオールスターゲームに選出され、最終的には打率.329、OPS.981、32本塁打、92打点をマークし、本格的にブレークを遂げる。

2022年3月には、ダイヤモンドバックスと5年総額7600万ドルで契約延長に合意する。続く2023年はレギュラーシーズン150試合に出場し、25本塁打、82打点、OPS.843をマークしてチームのポストシーズン進出に貢献。

さらにそのポストシーズンでは、MLB史上最長記録となるプレーオフ20試合連続安打を達成するなかで、OPS.914をマークして打線を牽引し、ナショナルリーグ制覇の立役者としてチャンピオンシップシリーズのMVPに輝いた。

迎えた2024年はさらなる進化を遂げ、2度目のオールスターゲーム選出。打率.292／出塁率.372／長打率.560（ナ・リーグ6位／6位／2位）、OPS.932（同2位）、36本塁打（同4位）、95打点（同10位）をマーク。

シーズン終了後、初となるシルバースラッガー賞を獲得するとともに、オールMLBファーストチームに選出された。また、MVP投票でも3位に入っている。

なお、2025年を迎えるにあたり『MLB.com』の発表した現役ポジション別トップ10プレーヤーの二塁手部門で、堂々の1位に選出されたほか、同サイトによる現役トップ100プレーヤーでは18位にランクインしている。

※データは2025年3月1日時点
※1ドル＝150円で換算