東洋大学 ラグビー部 チーム紹介
東洋大学
TEAM INFORMATION
2022シーズン、29シーズンぶりに1部で戦った東洋大学。開幕から王者・東海大学を下す金星を挙げ、一気に台風の目となり関東大学リーグ戦で3位。大学選手権出場を果たした。3回戦で早稲田大学に敗れたものの、大きなインパクトを残したシーズンとなった。
2021年、埼玉パナソニックワイルドナイツと埼玉県川越市、同市に練習拠点のある東洋大学の3者が連携協定を締結し、コーチ陣もワイルドナイツ(旧三洋電機)出身の福永昇三監督、山内智一、宮本安正コーチらが指導する。また、練習場の人工芝が張り替えられるなど、大学側もバックアップが実った形となった。
2022シーズンはリーグワンに進んだ選手が6人いたように、4年生中心のチームだったものの、FW(フォワード)はバックローに加え、HO(フッカー)にも挑戦しているタニエラ・ヴェア(4年)がキャプテンを務め、PR(プロップ)石川槙人、LO(ロック)マタリキ・チャニングス(いずれも3年)、FL(フランカー)森山海宇オスティン、身長211cmのLOジュアン・ウーストハイゼン、LO栗原大地、FL植田宗優、FL/NO8(ナンバーエイト)アイザック・サイロ(いずれも2年)と、個々に力強いメンバーが揃う。
BK(バックス)は副将のWTB(ウイング)/FB(フルバック)杉本海斗、石本拓巳、FB田邊淳之介といった4年生が中心、SH(スクラムハーフ)林星安(2年)、SO(スタンドオフ)土田修也(3年)のハーフ団、CTB(センター)/WTBモリース・マークス、WTBボンド洋平(ともに3年)、SOステファン・ヴァハフォラウ、CTBアダム・タマティ(ともに2年)ら、個性豊かな選手が集う。
新人は16人が加わった。春季大会では、スピードで先発の座を射止めたのがWTB坂本琥珀(仙台育英)。他にもCTB/WTB松嶋礼(北越)、FL金井悠隼(東海大相模)、父の故・ワテソニ氏が三洋電機(現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)で活躍したFL/NO8ナモア・ファタフェヒ(桐生第一)が試合出場の機会を得ている。
2022シーズンのスローガンは「パラダイス」だったが、今季も「MOTHER(マザー)」と独自なものになった。子どもが誕生する前は母親のお腹の中に10ヶ月ほどいるが、大学ラグビーも10ヶ月ほどであり、その期間集中し、母親に感謝し喜ばせるラグビーをするなどの意味が込められた。
初めて臨んだ春季大会Aグループは、1勝も挙げることはできなかったが、流通経済大学戦、早稲田大学戦は接戦を演じるなど、秋に向けて明るい材料もあった。2022シーズン、旋風を巻き起こした東洋大学は今季もリーグ戦で上位に進出し、2シーズン連続大学選手権出場なるか。真価の問われるシーズンとなりそうだ。
TEXT:斉藤健仁
※掲載情報は8月31日時点
関東大学リーグ戦 過去5年間の順位
- 2022年
- 3位(大学選手権3回戦敗退)
- 2021年
- 2部2位
- 2020年
- 2部1位
- 2019年
- 2部3位
- 2018年
- 2部2位