日本体育大学
日本体育大学
TEAM INFORMATION
伝統的に「ランニングラグビー」を標榜している「ユニコーンズ」こと日本体育大学。2015年から元日本代表LO(ロック)田沼広之監督の下、フィットネスやコンタクトなどの基礎練習を積み重ねて徐々に力をつけてきた。
その成果が出て、昨年は11年ぶりに慶應義塾大学を下して5位に入った。今年は対抗戦から5チームが大学選手権に出場できることもあり、5位以上を目指す。
「今シーズンはさらに上位を目指して目標を達成していきたい。私たちは他大学より身体が小さいので、1人1人の速い動き出し、低いプレーで挑み続けます」(田沼監督)。
指揮官がリーダーシップ、そしてプレー面でも期待するのが主将のSO(スタンドオフ)玉置将也と、SH(スクラムハーフ)本堂杏虎(ともに4年)のハーフ団だ。攻撃的なリードでチームを引っ張る。FW(フォワード)は副将LO高木陽太(4年)らがまとめる。
昨年はFWとしてもプレーしたチームの要、FB(フルバック)ハラトア・ヴァイレア、体重130kg超えのNO8(ナンバーエイト)ミキロニ・リサラ(ともに3年)も健在だ。強豪校から入ったルーキーのFL(フランカー)長船鉄心(御所実業出身)のFL/NO8中原拓海(長崎北陽台出身)らも戦力として大いに期待できよう。
今シーズンのスローガンは「奪取(だっしゅ)~bash~」と定めた。コロナ禍の影響で4年生の多くが秋に教育実習を控えており、どうしても戦力低下が予想されるが「最後まで走り切るランニングラグビー」(玉置主将)でライバルを圧倒(bash)し、2008年度以来の大学選手権出場をつかむことができるか。
TEXT:斉藤健仁
関東大学対抗戦 過去5年間の順位
- 2019年
- 5位
- 2018年
- 7位
- 2017年
- 6位
- 2016年
- 7位
- 2015年
- 7位
QUESTION
監督
田沼 広之
たぬま ひろゆき
- 新年度のチームが始動してから今までのチームの過ごし方を聞かせてください
- 自粛期間中は学生それぞれの生活環境の中で安全第一を優先し、各自が可能なトレーニングを実施してもらいました。チームとしては7月中旬から集まり始め、8月に入ってからラグビー協会の示すガイドラインに沿って本格的な練習を開始し準備を進めてきました。
- 他のチームにここだけは負けない!というポイント、見どころを教えてください
- キャプテン玉置を中心とした、チーム力。
ここぞという場面での集中力。
ランニングラグビー。
- チームを指揮をするうえで大切にしていることを教えてください
- 自主性。協調性。独自性。
- 今年警戒をしているチームとその理由を教えてください
- 特にありません。コロナの影響で各チームとも活動に制限があったので、例年よりも情報量が少ない。
他チームを警戒するよりも自チームが短期間で準備してきたラグビーがどこまで発揮できるかが重要だと考えています。
- 他チームで注目している選手(所属チーム名も)とその理由を教えてください
- 伊藤大祐(早稲田大学)選手。
高校時代の活躍も素晴らしく、今後の成長が楽しみな選手なので。
- 大学ラグビーのファンに向けて一言お願いします
- 多くの方々のご支援、ご協力と学生たちの根気強い頑張りで今シーズンも試合が出来ることになりました。コロナ感染拡大の観点から全ての試合を観戦いただくことはできませんが、学生たちが気持ちを込めて準備してきたラグビーを楽しんでもらえたらと思います。
- 今年のチームの雰囲気はいかがですか?
- キャプテン玉置を中心に、集中力のある良いチームになってきている。
ラグビーを楽しんでいる。
- コロナ禍でのご自身の変化を教えてください(ラグビーに関わらず私生活でも)
- 今まで以上に、学生たちの体調が気になるようになった。人に会う機会が激減した。
- コロナ禍で新たに始めたことを教えてください(ラグビーに関わらず私生活でも)
- 定期的な検温。朝、昼、晩の味覚の確認。
- 試合前ルーティンを教えてください
- しっかり食べて、よく寝る。
- 5年後、10年後のご自身の目標をおしえてください
- 日本体育大学ラグビー部に所属して良かったと思える学生、社会に出て活躍出来る学生を多く輩出する。
主将
玉置 将也
たまき まさや
- 新年度のチームが始動してから今までのチームの過ごし方を聞かせてください
- 限られた環境下で、各自できることを行ってきました。チームとしては8月に再スタートし協会、大学等のガイドラインに沿って活動しております。
- 他のチームにここだけは負けない!というポイント、見どころを教えてください
- 最後まで走り切るランニングラグビー。低いプレー。
- チームをリードするうえで大切にしていることを教えてください
- 何事にも自ら行動すること。プレーで示す。当たり前のことを馬鹿みたいに実践する。
- 今年警戒をしているチームとその理由を教えてください
- 私も特にありません。自分たちのラグビーをすることができれば、必ず勝利に近づけると信じています。
- 他チームで注目している選手(所属チーム名も)とその理由を教えてください
- 箸本龍雅(明治大学主将)選手。
大学日本一やサンウルブズなどの経験しており、非常にタフな選手であり対戦したい選手であるからです。
- 大学ラグビーのファンに向けて一言お願いします
- 多くの方々の支えによりラグビーができることに感謝して、今まで準備してきたことを思う存分発揮したいと思います。コロナ感染拡大の影響により、昨シーズンとは違う形になりますが、温かいご声援の程、よろしくお願い致します。
- 今年のチームの雰囲気はいかがですか?
- リーダー陣、学生コーチを中心に学生間のコミュニケーションが取れている。
- コロナ禍でのご自身の変化を教えてください(ラグビーに関わらず私生活でも)
- 自炊を積極的に行い、身体面に気を遣うようになった。
- コロナ禍で新たに始めたことを教えてください(ラグビーに関わらず私生活でも)
- 料理、ラグビー分析、炭酸水を飲むこと
- 試合前ルーティンを教えてください
- 前日の夜にスパイクを磨く。前日の昼食は肉うどん。
- 5年後、10年後のご自身の目標をおしえてください
- ラグビーをしている少年少女に夢を与えられるようなプレーヤー。