西田 有志

三重県いなべ市に生まれ、兄の影響でバレーボールを始める。海星高校に進学すると、圧倒的なパワーと跳躍力が評価され、ユース代表合宿へ召集された。

2017年のアジアユース選手権大会では日本の初優勝に貢献し、高校生ながらジェイテクトSTINGS（現・ジェイテクトSTINGS愛知）の内定選手に。デビュー戦でアタック決定率66％、翌日にはスタメンで22得点を挙げ、鮮烈な印象を残した。

2018年には日本代表に初選出され、2019年のワールドカップでは5本連続サービスエースを記録。ベストサーバー賞、ベストオポジット賞を受賞した。2019-20シーズンはVリーグ初優勝に貢献し、自身もMVP、サーブ賞、ベスト6、日本人初の得点王に輝いた。

その後、セリエAへの移籍を経て、ジェイテクトSTINGSに復帰。2023-24シーズンにパナソニックパンサーズ（現・大阪ブルテオン）へ移籍すると、天皇杯優勝に導き、自身もMVPに選出された。

昨シーズンはレギュラーシーズン優勝に加え、『ATTACK THE TOP賞』を受賞。SVリーグの顔としてバレーボール界を盛り上げた。今シーズンからはキャプテンとしてチームを牽引し、王者奪還へ全力で挑む。

TEXT：長瀬竜征（PLASMA Inc.）