山口県出身で中・高は地元の強豪・高川学園で学生時代を過ごす。高川学園高校3年生時には「春高」こと、全日本バレーボール高等学校選手権大会のセンターコートでプレーし、3位の成績を収めた。

ミドルブロッカーとして、その頃から前衛では確かな存在感を放ち、明治大学を経て、VC長野トライデンツに入団。内定選手時代からさっそく活躍を見せ、ルーキーイヤーの2022-23シーズンにはアタック決定率59.4％でスパイク賞に輝いた。

なお、内定選手時代の2021-22シーズンから、2年連続で入れ替え戦に進むことになったVC長野のディビジョン1残留に貢献している。

持ち味は相手ブロッカーに対してリズムをずらすことで決定率を高めるクイック。大学やVリーグで、幾度となくネットを挟んで対峙してきた元・ジェイテクトSTINGS（当時）の長身ミドルブロッカー佐藤駿一郎は、「いやらしいアタックを彼は放つんです」と表現している。セッターの手元からトスが上がった刹那、個人技で決定機をものにするのである。

広島サンダーズへの移籍1年目の昨季は新天地でも堂々の主力を担い、天皇杯ではベスト4入りを果たした。2023年からは男子日本代表にも登録され、強化合宿や国際親善試合を経験するなどさらなる成長が期待される。

TEXT：坂口功将