宮城県名取市に生まれる。母は日本リーグの富士フイルムで活躍した選手であり、両親がバレーボール経験者という恵まれたDNAを持つ。しかし、中3の夏までは野球に没頭。引退後に父から、『全国都道府県対抗中学バレーボール大会』の選考会への参加を勧められ、バレーボールに転向する。選考会を通過し、本戦に出場。オリンピック有望選手に選出される。

東北高校でも1年生からレギュラーとして、春高バレーの全国大会に出場。翌年に開催されたアジアユース選手権のメンバーに石川祐希らとともに選出され、銅メダルを獲得。東海大学に進学し、東京五輪の強化指定選手である『Team CORE』のメンバーに選出される。

2015年に日本代表に初招集、2017年に代表デビューを果たす。その後、JTサンダーズ（現・JTサンダーズ広島）に入団すると、最初のシーズンでベスト6を受賞する。その後もスパイク賞、ブロック賞、3年連続ベスト6など多くの賞を獲得。2023年にサントリーサンバーズ（現・サントリーサンバーズ大阪）に移籍した。

日本代表でも持ち前の器用さで大きく貢献。2021年には不参加の石川祐希に代わって主将を務めるなど、チームにとって欠かせない存在になった。太くてブレない志を持ち、日本一のミドルから世界のミドルへ飛躍する。

TEXT：長瀬竜征（PLANTONE）