普段の柔らかい雰囲気から一変、コートに立てば、繰り出すパフォーマンスは力強いの一言だ。切れ味鋭いスパイクで得点を重ね、昨季は総得点408、アタック決定率は50％超えと、いずれも在籍4シーズン目にて自身のキャリアハイをマークした。

と同時に、サーブレシーブも安定感に定評があり、チームが仕掛ける攻撃の起点に。本人は「もっともっと打ってこい、という気持ちでいます」と明かし、相手からすればサーブで崩したくても、ターゲットにはしづらいのがやっかいなところ。

年々コート上での頼もしさは増し、やはり最高の思い出とともに今なお記憶されているのは、2022-23シーズンだろう。サントリーサンバーズとの決勝戦では、チャンピオンシップポイントからアタックを決めて、チームをリーグ王者へといざなった。

だが、チームからすれば長丁場のシーズンにおいて、山崎彰都というカードが手札にあるだけで十分。攻守で欠かせない選手であることに変わりはない。

TEXT：坂口功将