小学生時代にバレーボールを始めるも、中学では部活がなく陸上競技部に所属。そこで地元の大人たちによるバレーボールチームに加わることで、競技を継続させ、中学時代の最後は、東レアローズ（現・東レアローズ静岡）のジュニアチーム「アローズジュニア」に入団した。

その後は京都の東山高校、中央大学と強豪校を経て、再び東レアローズのユニフォームを着た。学生時代からサーブレシーブの安定感と精度には定評があり、2021-22シーズンにはレシーブ賞を受賞している。

日本代表には2020年に初登録され、国際大会の出場メンバー入りを果たす実力を示してきた。パリ五輪は交代選手としての参加となったが、メダル獲得を目指すチームの一員としてサポートに徹している。

出身は静岡県三島市であり、東レアローズの申し子といえる存在だったが、今オフに大阪ブルテオンに移籍。外国籍選手含め、強力なアウトサイドヒッター陣が並ぶチームで新たなキャリアを形成する。そこでも卓越したレシーブから力強いアタックを繰り出すだろう。なお、弟の富田昂馬は日本体育大学の4年生で、現在はビーチバレーボール選手として活動している。4年後の五輪へ兄弟揃って出場することが夢だ。

TEXT：坂口功将