山崎 彰都

普段の柔らかい雰囲気から一変、コートに立てば、繰り出すパフォーマンスは力強いの一言だ。と同時に、アウトサイドヒッターとしてサーブレシーブも安定感に定評があり、チームが仕掛ける攻撃の起点に。

本人は「もっともっと打ってこい、という気持ちでいます」と明かし、相手からすればサーブで崩したくても、ターゲットにはしづらいのがやっかいなところだ。

ウルフドッグス名古屋では、2022-23シーズンのリーグ優勝時にエースとして活躍。チャンピオンシップポイントから得点した。

2024-25シーズンはレギュラーシーズン44試合というタフな戦いを乗り切るために、ヴァレリオ・バルドヴィン監督、山﨑をミドルブロッカーで起用する大胆なプランに踏み切ると、これが奏功する。

ミドルブロッカー陣にケガ人が相次いだシーズン終盤で山崎は試合ごとにポジションを変更、また試合中もエリアを問わずにプレーするなどアウトサイドヒッターとミドルブロッカーの二刀流を実現させた。

山崎彰都、それは彼にしかなしえない、彼だけのポジションの名称である。

TEXT：坂口功将