高梨 健太

サーブレシーブを返してから流れるようにアタックの助走に入り、力強いスパイクを放つ姿に見るものは思わず息を呑む。

日本体育大学時代からアンダーエイジカテゴリー日本代表に選出され国際大会を経験。第30回ユニバーシアード競技大会（2019/ナポリ）ではエースを務めたほか、ブロック面でも活躍し、アジア最上位となる5位の成績に貢献した。

ウルフドッグス名古屋では入団2季目の2020-21シーズンに、チーム内の日本人選手としては最多となる総得点501をマークし、以降は不動のエースアタッカーとして定着。準優勝に終わった翌2021-22シーズンはベスト6に輝くと、2022-23シーズンには悲願のリーグ制覇に歓喜した。

チーム在籍最終年となった2024-25シーズンはキャプテンに就きながら、選手層の厚さを前に出場機会に恵まれず。それでも自身のやるべきことを胸に留め、チャンピオンシップのセミファイナルでは、リリーフサーバーとしてサービスエースを決めきり、咆哮を上げた。

この2025-26シーズンは日本製鉄堺ブレイザーズへ。これまでのキャリアで積み重ねてきた経験値を武器に、新天地での活躍をにらむ。

TEXT：坂口功将