関田 誠大

2024年に開催されたパリ五輪では主戦セッターとしてすべての試合にスタメン出場。ベスト8入りの原動力となった日本が誇る司令塔だ。

今年5月に右足関節後方インピンジメント症候群と右足関節外側側靱帯損傷の修復手術を受け、リハビリ中だったこともあり今年の世界選手権には出場しなかったが、慢性化していたケガを完治させ、次のロサンゼルス五輪を視野に入れ、まずはSVリーグで復活する。

小学生からバレーボールを始め、6年生までにレシーバー、セッター、スパイカーすべてのポジションを経験。中学3年からセッターに専念した。

中学、高校、大学と各カテゴリーで日本一を経験しているが、トップカテゴリーでは優勝経験がなく、初優勝を目指して戦った昨シーズンのSVリーグのファイナルではサントリー・サンバーズに敗れて2位で終わった。その悔しさを胸に今シーズンはサントリーに移籍。新しいチームでの優勝を目指す。

味方のアタッカーの打点、得意なコース、最も力を発揮できるシチュエーションなどを即座に把握し、個々のスパイカーの長所を最大限生かせるトスを上げることができるのが関田の最大のセールスポイントだ。その観察眼を生かし、新たなチームでも変幻自在のトスワークを見せる。

TEXT:市川忍