高校バレーボール界における全国屈指の名門、大分・東九州龍谷高校を構える大分県中津市で生まれ、バレーボールを始めたのは小学3年生から。

中学では県下の有力校である上毛中学でプレーし、やがて東九州龍谷高校へ進学。下級生からレギュラー入りを果たすと、高校2年生時の2017年にはインターハイで優勝を遂げ、日本一の景色を目にした。同校のトレードマークである真紅のユニフォームの袖に腕を通すためにキャリアを歩んできたような、まさに申し子である。

高校を卒業後はKUROBEアクアフェアリーズへ入団。元気いっぱいにプレーする姿をコート上で披露する。2023-24シーズンは出場セット数こそ前年を下回ったものの、打数289、総得点111は自身キャリアハイの数字だった。

昨シーズン限りで主力を務めていたエースが退団したとあって、チームはアタッカーの強化が急務となる。その点において、もちろん補強を敢行したものの、入団5季目の彼女にかかる期待は大きい。

だが、9月上旬にチームから外側半月板損傷による全治2ヶ月との発表がされた。シーズン開幕時点は戦線を離れることになりそうだが、復帰すれば必ずや貢献してくれるに違いない。

TEXT：坂口功将