東京都北区に生まれ、小学3年生からバレーボールを始める。淑徳SC高校、日本体育大学を経て、2018年にV・チャレンジリーグII（当時の3部リーグ）に所属するアランマーレ山形に入団。いきなりサーブ効果率で13.2％を記録するなど、限られた中で十分な役割を果たす。

2018-19シーズンからV2に昇格。思い切りの良いスパイクを武器に、レギュラーラウンドで188得点、ファイナル6ではリーグ7位の68得点を挙げた。入替戦がある2位以上を目指すも、2年連続3位に留まる悔しい思いをしたが、2022-23シーズンに悲願の初優勝を果たす。

優勝を決めたファイナルは、木村の独壇場だった。白熱した展開の中、チームトップの15得点を叩き出し、マッチポイントも決勝点も、木村が渾身のスパイクを決めるなど大活躍。

安定した守備でも魅せ、攻守の軸として優勝に貢献したこのシーズンは、最高殊勲選手賞を受賞。その後の入替戦もアタック決定率43.9％をマークする活躍で、V1昇格に貢献した。

チャレンジャーとして挑んだ昨シーズンは、応援してくれるシップメイトの存在を改めて感じるシーズンとなった。今シーズンからSVリーグに参戦。キャプテンとしてチーム力に磨きをかけ、シップメイトに勝利を届ける。

TEXT：長瀬竜征（PLANTONE）