男女ともに国際大会で常に上位に君臨するバレーボール大国、ブラジルの大砲は昨季に続いて、鮮やかな赤色のユニフォームを着てプレーする。SVリーグ女子におけるビッグネームの1人だ。

女子ブラジル代表のオポジットを務め、銀メダルを獲得した東京五輪に続いて、今夏のパリ五輪にも出場を果たし、銅メダルに輝いている。強烈なインパクトを残したのは、東京五輪の準々決勝だろう。途中出場ながら、世界トップクラスの高さを誇るROC（ロシアオリンピック委員会）に対して、両チーム通して最多6本のブロックシャットを浴びせ、逆転勝利の立役者となってみせた。

クラブでのキャリアは母国ブラジル・スーパーリーガでスタート。2019-20シーズンからは、プレーの場をイタリアへと移す。2021-22シーズンには、セリエAきっての強豪であるイゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァラに在籍し、リーグやカップ戦などでタイトル争いに加わった。

キャリア初の日本でのプレーとなった昨季は、チーム最多435得点でリーグ全体2番目の数字を残すなど、大砲ぶりを発揮。比較的若手の選手が並ぶデンソーにおいては今季も、その経験値とパワフルなパフォーマンスが頼りになること間違いなしだ。

TEXT：坂口功将