来日して3シーズン目を迎え、すっかり日本の生活に馴染んだか。現在32歳とベテランの域に入りながらも、高い水準でパフォーマンスを保ち、求められる先で結果を残す。それは新天地、大阪マーヴェラスでも変わらないだろう。

10代の頃から母国ベルギーで将来を有望視され、2009年のU18ヨーロッパ選手権大会でチームを優勝に導くと、自身もMVPに選出された。才能豊かなオポジットとして評価を受け、2013年のヨーロッパ選手権では銅メダル獲得に貢献。その3位決定戦、対セルビアでは両チーム通して最多35得点の大活躍を披露し、大会ベストスコアラーに輝いた。

母国リーグを飛び出してからはイタリアやブラジル、トルコといった強豪リーグでキャリアを重ね、2022-23シーズンに久光スプリングス（現・SAGA久光スプリングス）に入団。

さっそく総得点614とチーム最多の数字をマークし、攻撃力の高さを印象づけた。翌2023-24シ―ズンはトヨタ車体クインシーズ（現・クインシーズ刈谷）に移籍し、そこでもチームトップの420得点の活躍で、ここ数年は苦しんでいたチームを最終4位にまで押し上げた。

ヨーロッパ屈指のスコアラーは日本でも健在。今やリーグの上位成績常連となった大阪MVに、2020-21シーズン以来のタイトルをもたらす。

TEXT：坂口功将