小学3年生の時に兵庫県尼崎市でバレーを始める。言わずと知れた名門である金蘭会中学校に進学し、中学3年生時には『全国都道府県対抗中学バレーボール大会』に出場。その恵まれた体格と跳躍力を武器に活躍し、将来最も有望な選手に贈られる『JOC・JVAカップ』を受賞。

金蘭会高校へ進学すると、同年東京五輪に向けた集中強化対象選手『Team CORE』へ選出される。インターハイでも1年生ながら中心選手として活躍し、決勝では古賀紗理那有する熊本親愛女学院を破り初優勝に貢献。その後の国体と春高バレーも制し、高校3冠を達成する。

高校卒業後は神戸親和女子大学に入学するも、9月にはアメリカのサウスアイダホ大学に留学を決意。文武両道を掲げ、学業にも励みながら2年制大学の全米大会で優勝し、MVPも獲得。ミネソタ大学大学院卒業後、日本代表へ7年ぶりに選出されると、海外チームからのオファーもある中、「プロとしての1年目は原点で」という想いを胸にヴィクトリーナ姫路への入団を決めた。

高長身と腕の長さを活かした高い打点からのサーブやブロック、日本代表やアメリカで培った攻撃力を備え、ヴィクトリーナ姫路での初優勝を目指す。妹の宮部愛芽世は大阪マーヴェラス所属。2022年世界選手権では姉妹揃って日本代表に選出されている。

TEXT：長瀬竜征（PLANTONE）