184cm。日本の『壁』として東京、パリ五輪にも出場したミドルブロッカー。両親の影響で中学1年生からバレーボールを始め、中学時から全国大会に出場。豊橋中央高校在学時には、U18日本代表にも選出され、愛知県代表として出場を果たした春高バレーでは、主将としてチームをけん引した。

恵まれた長身を生かし、卒業後はNECレッドロケッツ（現・NECレッドロケッツ川崎）へ入団。2019年にはU19世界選手権、アジア選手権で優勝。ベストミドルブロッカーにも受賞し、2020年には日本代表へ初選出されたが、東京五輪ではプレー機会が限られた。

失意の中、さらなる成長を誓い、翌年からはミドルブロッカーの層が厚いNECの中でもブロック、スパイクで存在感を発揮。特に日本代表で助走からボールヒットの位置まで考えながら練習を重ねたサーブは、高い打点から伸びと変化を伴い、勝負どころでサービスエースを獲る回数も多く、山田の大きな武器として加わった。

Vリーグとしてのシーズンを締めくくる、2023-24シーズンは連覇を達成。攻守で貢献するだけでなく、周囲を鼓舞する新たなリーダーとしての振る舞いも見せた。日本を代表するミドルブロッカーとして進化を続ける24歳が、華やかにコートを駆け回る。

TEXT：田中夕子