ハラトア・ヴァイレア

トンガで8歳の時にラグビーを始めた。トンガ・カレッジでプレーしていたが、高校から来日し、WTB（ウイング）クリスチャン・ラウイ（NECグリーンロケッツ東葛）とともに千葉・日体大柏高校に入学した。花園こそ出場できなかったが、高校日本代表に選ばれた。

日本体育大学に進学。突破力が高く、キックなどのスキルが高いユーティリティーな選手として、1年からCTB、WTB（ウイング）、FB（フルバック）、SO（スタンドオフ）、さらにNO8（ナンバーエイト）などでプレーし、ジュニア・ジャパンやU20日本代表にも選出されて活躍した。

4年時は関東大学対抗戦で5位に入り、大学選手権にも出場した。卒業後、スピアーズに加入。社会人ではFW（フォワード）としてプレーすることはなく、CTBやWTBとしてプレーしている。入部直後の4月にリーグワンデビューを飾り、3試合連続出場するが、リーグ最終戦でケガをしてしまった。

2022-23シーズン、2月のトヨタヴェルブリッツ戦で復帰、先発6試合を含む10試合でプレーし、4トライを挙げて存在感を示した。2023-24シーズンは主に控えからだが、13試合に出場した。2024-25シーズンになると、チームの中軸となり突破力と空中戦で大きな存在感を見せ、19試合に出場。11トライを挙げ、スピアーズの準優勝に貢献した。

2025年6月、日本代表に初めて招集された。プレースキックも蹴ることができ、突破力、空中戦にも秀でている。まずはテストマッチに出場し、キャップを得たい。

◆憧れの選手はワラビーズで活躍し、トンガ代表にもなったFBイズラエル・フォラウ（元・浦安D-Rocks）だ。好きな食べ物はトンガ出身選手らしく豚の丸焼き。オフはゲームをして過ごす。

TEXT by 斉藤健仁
© JRFU