楠本 岳

大阪府豊中市出身。両親の影響で小学1年からバレーボールを始めると、持ち前のセンスを発揮。昇陽中学では、後に高校でもチームメイトとなる中島健斗（VC長野）や荒木琢真（ジェイテクトSTINGS愛知）とともに全国制覇を経験。

東山高校でも1年時からレギュラーとして試合出場を重ね、中島、髙橋藍（サントリーサンバーズ大阪）が3年、楠本が2年時に春高初優勝。セッターの中島とのスピードと技を駆使したコンビバレーは鉄壁を誇った。

177cmとアウトサイドヒッターでは圧倒的に小柄ではあるが、高さが優位のバレーボールで「高さだけが正義ではない」とばかりに、ブロックを利用したスパイクやスペースを突いた攻撃で、天理大学進学後もチームの好守の柱として活躍。

昨年末の全日本インカレを終え、直後から東レ静岡に内定選手として合流。12月28日の日本製鉄堺ブレイザーズ戦で初出場を果たし、合流以後、出場機会を重ねた。

攻撃力に加え、守備力も高いオールラウンダーでサーブも強みの1つ。年齢が上でも「ケント」「ラン」と呼び捨てにする物怖じしない性格も魅力の23歳、ルーキーイヤーに注目だ。

TEXT：田中夕子