サム・ケイン
オールブラックス注目選手紹介
サム・ケイン
Sam CANE
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生年月日
1992年1月13日
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所属
チーフス
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ポジション
FL(フランカー)
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身長/体重
189cm/106kg
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ニュージーランド代表キャップ
85
※2022年10月11日時点
ハードワークとジャッカルが武器のスキッパー
ブレイクダウンに強く、運動量豊富なオープンサイドフランカー。かつてチーフスでチームメイトだった日本代表リーチマイケルが、年下ながらも敬意を抱いていた努力家である。18歳でスーパーラグビーデビューし、チーフスのキャプテンも長く務め、リーダーシップにも長けている。
2011年にU20ニュージーランド代表の一員としてジュニア世界選手権優勝に貢献、ジュニア最優秀選手候補にも選ばれた。2012年に20歳の若さでオールブラックス入りすると、一気に中心選手へと成長を遂げて「リッチー・マコウの後継者」とも呼ばれた。2015年のワールドカップでは7試合に出場して優勝に貢献し、ナミビア戦ではゲームキャプテンを務めた。
2018年10月の南アフリカ代表戦で首を骨折し、手術を受け長期リハビリを余儀なくされたが、2019年5月にスーパーラグビーで復帰した。2019年のワールドカップでは、若手選手の控えに回り、出場機会は少なかったが、ウェールズ代表との3位決定戦ではベテランらしい安定感あるプレーを見せて銅メダル獲得に貢献した。
2020年からはオールブラックスのキャプテンに就任した。だが、ケガも多く、昨年は夏のテストマッチを欠場し、今年の始めには膝を負傷し、ザ・ラグビー・チャンピオンシップでも脳しんとうで、オーストラリアとの最終テストマッチを欠場するなど苦労も多い。ただ、イアン・フォスターHC(ヘッドコーチ)からの信頼も厚く、ハードワークと得意のジャッカルでチームを牽引したい。
◆ブラッド・ソーンとマコウをこよなく尊敬する。ラグビー選手でなければ、ヘリコプターのパイロットになりたかったという。実家は鹿牧場を運営していて、大のバイク好きでツーリングが趣味。ゴルフも得意だ。
TEXT by 斉藤健仁