イーサン・デ グルート

オーストラリアで生まれたが、ニュージーランド深南部のゴアで育った。5歳でラグビーを始め、サウスランド・ボーイズ・ハイスクールで成長し、サウスランド・アカデミーを経て、2018年にサウスランドで州代表デビューを果たした。2020年にハイランダーズでベンチから2試合出場しただけだったが、2021年に入ると主力として急成長した。

インターナショナルレベルでは2021年7月、ダニーデンで行われたフィジー戦でオールブラックスデビューを果たすと、その年は4試合に出場して存在感を示した。だが、スーパーラグビーでのパフォーマンスが良くないということで、今年7月のアイルランド代表とのテストマッチシリーズではスコッドから外れてしまった。

しかし、同じポジションのPR（プロップ）カール・トゥイヌカフェが、フランスでプレーすることになり、ザ・ラグビー・チャンピオンシップでスコッド復帰を果たす。初戦の南アフリカ戦では、ベンチからスタートし、以降5試合では全て1番をつけて先発出場し、イアン・フォスターHC（ヘッドコーチ）の信頼を勝ち取った。2023年はワールドカップ初出場を目指す。

◆一度高校を辞めて電気技師になろうとしたが、インバーカーギルにあるサウスランド・ボーイズ・ハイスクールに入学し、ラグビーを続けて才能が開花した。右肘に雪の結晶のタトゥーを入れている。オタゴ出身のオールブラックスPRカール・ヘイマン、同じサウスランド出身のPRジェイミー『ワッパー』マッキントッシュを尊敬している。

TEXT by 斉藤健仁