コースの特徴
地中海岸コート・ダジュールに面する小国モナコで、第81回ブエルタ・ア・エスパーニャは幕を開ける。
1997年に「スペイン一周」が史上初めてポルトガルのリスボンから走り出して以来、今回で3年連続、7回目となる国外スタート。またモンテカルロは、1966年ジロ・デ・イタリア、2009年ツール・ド・フランスに続いて、再びグランツール開幕の舞台を担う。これにより、3大ツールすべての「サリダ・オフィシアル(salida oficial)」を迎えた史上初の都市となる。
そんな特別な場所で繰り広げられる、開幕個人タイムトライアル。日本から別府史之と新城幸也が参戦した記念すべき2009年ツールも、初日はストップウォッチとの戦いだった。さらに2024年ツール最終日には、モナコからニースへと駆け抜ける個人TTが行われている。
17年前はコース上に組み込まれた4級山岳を利用し、同大会の総合覇者アルベルト・コンタドールが区間2位に飛び込んだ。2年前はご存知、「エズ越え」の果てに、タデイ・ポガチャルの区間&総合のダブル制覇を成し遂げた。ただし、今回の舞台設定は、過去2度とは完全に趣が異なる。
今年最初のマイヨ・ロホを決める全長9.4kmに、特筆すべき起伏は存在しない。カジノ広場から始まるコースは、むしろ市街地特有のテクニカルな難所に満ちている。ランドアバウトに直角コーナー、トンネル通過にコの字型セクション……。そう、F1モナコGPでおなじみの名所もいくつか登場し、自転車にまたがったドライバーたちに、幾度となくストップ&ゴーを強いるのだ。
F1コースから少し離れて、ルイ2世スタジアム周辺をぐるりと巡るラスト2kmの間には、なんと大小20回近い方向転換が待ち受ける。そこから再びF1コースに戻り、栄光のホームストレートでフィニッシュを迎える。
全出場184選手は1分間隔で、1人ずつコースへと走り出していく。中間計測は5.6km地点。大会主催者の試算によれば、フィニッシュまでの所要タイムはおよそ10分。つまりは時速56km超という、凄まじい高速バトルが予定されている。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 第1走者 | 最終走者 | 第1走者 | 最終走者 | ||
| 9.4 km | スタート | 16:17 | 19:20 | 23:17 | 02:20 |
| 3.8 km | 中間計測 | 16:23 | 19:26 | 23:23 | 02:26 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 16:27 | 19:30 | 23:27 | 02:30 |