コースの特徴
1日の終わりに栄光をつかむのは、ただ真の山男だけ。道の果てには「スペインで最も見晴らしがよい」と謳われるベレフィケ峠と、ロス・フィラブレス山脈の最高峰カラル・アルトが聳え立つ。大会4回目の山頂フィニッシュにして、今大会唯一の2000m超フィニッシュ。獲得標高は第2週最高の4530mに達する。
ブエルタも折り返し地点を過ぎた。ここから最終日までは、ひたすらスペイン南端のアンダルシアを駆け巡る。ステージ前半では、アルマンソラ渓谷の山肌に張り付くように点在する「プエブロ・ブランコ」、いわゆるアンダルシア名物の白い村々も堪能できる。
ただ、選手たちに、のんびり風景を楽しんでいる暇はない。スタート直後から3級山岳へ飛び込む。細かな起伏を繰り返し、さらに3級と2級をひとつずつ越える。じわじわと標高も上がっていく。……もっとも、その後いったん仕切り直し。約35kmにわたる直線基調の道で、前半の遅れを取り戻し、隊列を組み直すチャンスが与えられる。
残り44km、いよいよ勝負の最終2峠へ。まずは1級山岳アルト・ベレフィケ(登坂距離13.1km、平均勾配7.2%、最高15%)の、九十九折の上り。前半5kmは9%後半の急勾配が続くが、その区間に中間ポイントを設定するあたり、さすがブエルタと言うべきか。荒涼とした岩山の頂からは、蛇行する道と、はるか先まで連なる峰々を一望できる。当然のようにダウンヒルもうねりをはらむ。最終盤にはクレイジーなヘアピンの連続も登場する。
締めくくりは1級山岳カラル・アルト。全長16.9km、平均5.6%の上りは、登坂口でいきなりガツンとくる。序盤3kmは平均10%超・最大18%とひどく難しい。続く3kmも、8〜9.5%の急勾配が続く。その後は1km単位で勾配が上下し、一定ペースで淡々と上ることは許されない。
標高2153m、欧州最大の天文観測所を抱く山頂は、過去3度、名クライマーの勝利を見届けてきた。初登場の2004年にはロベルト・エラスがここを制し、そのまま3度目の総合優勝へ飛び立った。最後に登場した2017年大会は、冷たい雨と強風がバトルをよりいっそう過酷にした。そして、あの時プロ1年生だったエンリク・マスやリチャル・カラパスは、9年後の今年、チームの総合エースとしてこの山に帰ってくる。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | ||
| 166.6 km | オフィシャル スタート |
13:07 | 13:07 | 13:07 | 20:07 | 20:07 | 20:07 |
| 150.6 km | 3級山岳 | 13:31 | 13:32 | 13:33 | 20:31 | 20:32 | 20:33 |
| 109.1 km | 3級山岳 | 14:27 | 14:31 | 14:35 | 21:27 | 21:31 | 21:35 |
| 80.2 km | 2級山岳 | 15:13 | 15:20 | 15:27 | 22:13 | 22:20 | 22:27 |
| 42.9 km | 中間SP | 15:59 | 16:08 | 16:18 | 22:59 | 23:08 | 23:18 |
| 31.2 km | 1級山岳 | 16:27 | 16:37 | 16:49 | 23:27 | 23:37 | 23:49 |
| 0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
17:17 | 17:30 | 17:45 | 00:17 | 00:30 | 00:45 |