コースの特徴
3週間前にモナコで始まった戦いが、ついにグラナダにたどり着く。赤い王者を抱くプロトンは、サビーカの丘に立つアルハンブラ宮殿を目指し、最後にもう一度、熱く華やかな戦いを繰り広げる。もしかしたら1977年大会以来初めて、総合リーダーが最終日のラインステージを制するという衝撃が、見られるのかもしれない。
約40年にわたり、最終日はマドリードがほぼ定番とされてきた。しかし今年は、首都で同日にF1グランプリが開催される。パリ五輪の年にツールがニース閉幕を余儀なくされたように、ブエルタも新たな最終日の舞台を求めることとなった。
災い転じて福となす。20回以上のブエルタ区間を経験し、過去2回は開幕も迎え入れたアンダルシアの古都グラナダが、初めて閉幕の地に選ばれた。こうして古代遺跡の間をすり抜けるジロ最終日に匹敵するようなモニュメントフィナーレと、モンマルトルの丘が加わったことでスリリングなパンチャー大戦に様変わりしたツール最終日顔負けのアップダウンバトルが、いっぺんに実現する。
ステージ地に「カルフール」の名が冠されている通り、マイヨ・ロホのオフィシャルスポンサーであるスーパーマーケットチェーンの巨大店舗敷地内から、最終日恒例のパレード走行へと走り出す。そこからしばらくはグラナダ郊外を巡る。最後まで走りきった者たちだけに許された、のんびりとしたひととき。
ただし、残り50kmを切りグラナダ市街地に入ると、緊迫感は否応なしに高まっていく。そして残り41.8km、フィニッシュラインをいったん越えたら、いよいよ勝負の始まりだ!
ライン通過直後に、丘へと突入する。宮殿へと続く坂道は、全長2km、平均勾配7.3%という本格派。途中数百メートルにわたり石畳ゾーンさえ潜む。しかも全長9.8kmの周回コース(1周目のみ12.4km)を4周し……、この上りを計4回もこなさねばならない。モンマルトルの1km・5.4%・3回と比べると、はるかに厳しく、はるかにクライマー向けだ。
上り詰めた地点からフィニッシュまでは約7.5km。住宅街の細道を進む上りとは対照的に、下りは道幅が広く、思いっきりスピードを出せるだろう。平坦に戻るラスト4kmからは、直角コーナーやラウンドアバウトがいくつも襲いかかる。最終コーナーはラスト300m。
猛烈なチェイス合戦か、鮮やかな独走勝利か。いずれにせよ、サスペンスとカタルシスは約束されている。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | ||
| 112.0 km | オフィシャル スタート |
16:23 | 16:23 | 16:23 | 23:23 | 23:23 | 23:23 |
| 19.6 km | 中間SP | 18:37 | 18:43 | 18:51 | 01:37 | 01:43 | 01:51 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 19:07 | 19:15 | 19:25 | 02:07 | 02:15 | 02:25 |