ブエルタとは?

ブエルタ・ア・アスパーニャとは

ブエルタ・ア・アスパーニャとは 栄誉ある「マイヨ・ロホ」こと、真っ赤に燃えるリーダージャージを目指して男たちが凌ぎを削る

年間3つ目のグランツール、スペイン一周は、未だ灼熱の太陽が照りつける乾いた大地で行われる。 見渡す限りの荒野、もしくは果てしないオリーブ畑の中をプロトンは延々と進む。風景の変化は乏しいが、その代わり地形の起伏はとてつもなく激しい。 大会序盤から難関山岳が組み込まれることもしばしば。山頂ゴールの数も容赦なく多い。

南スペインのアンダルシア地方にて、第73回ブエルタ・ア・エスパーニャは開幕する。近年はチームタイムトライアルで走り出すことが多かったが、 今年は2009年以来9年ぶりに、個人タイムトライアルで3週間の長旅のスタートは切られる。

2日目には早くも、平坦ステージという名の、上りフィニッシュがやって来る。大会公式データによれば平坦ステージ6回、起伏ステージ6回、山岳ステージ5回、 個人タイムトライアル2回のうち、上りフィニッシュは平坦で2回、起伏で2回、山岳で5回の計9日間用意された。

もちろんブエルタが大好きな激坂も数多く登場する。第9ステージには最大勾配15%の1級ピコ峠が、第13ステージには最大19.5%の1級ラ・カンペロナ峠が、 第14ステージには最大17%の1級レス・プラエレス峠が、第15ステージには最大20%の超級コバドンガが、 さらに第17ステージには最大24%の1級バルコン・デ・ビスカイアが選手たちの脚に襲いかかる。また第19ステージでは今大会最高地点の標高2015mへと到達する。

マイヨ・ロホ争いの最初の勝負地は、大会4日目にやって来る。アンダルシアの灼熱の太陽の下で、1級山頂フィニッシュが争われる。 今大会初の超級山頂フィニッシュは第9ステージ。しかも2018年ブエルタでわずか2ステージしかない200km超コースの上、累計標高は4000mを超える。 開幕から9日間連続で走り続けてきた選手たちにとって、極めて厳しいサバイバル戦となりそうだ。

第13ステージから突入するアストゥリアス山頂フィニッシュ3連戦は、総合争いを一気に加速させるだろう。 短い激坂(第13ステージ)、初登場の激坂(第14ステージ)と続き、3日目にはコバドンガフィニッシュが待っている。 登坂距離が長めで、勾配も飛びっきり厳しい伝統峠で、間違いなく凄まじい戦いが繰り広げられる。

山で遅れた強脚ルーラーには、2回目の休息日明けに、ほぼ平坦な個人タイムトライアル32.7kmでタイム回復のチャンスも与えられる。 ただ最終週も、いかにもブエルタらしく、畳み掛けるように山が襲い掛かってくる。第17ステージはバスク地方で無数のアップダウンを愉しみ、 第19ステージは最終峠一発勝負……しかし標高2000m超え……に挑む。なにより最終日前夜には、ピレネー山脈の小国アンドラを舞台に、 全長100kmにも満たないコースに6つの山がぎゅうぎゅうに押し込められた拷問のようなステージを戦う!

全長3254.7kmの旅の終わりに、スペインの首都マドリードへとプロトンはたどり着く。 結局のところ平坦ステージ6回-上りフィニッシュ2回=4回(第6、10、18、21)しかチャンスを与えられることのないピュアスプリンターたちが、 2018年最後のグランツールの最後のステージで、栄光を求めて加速を切るのだ。

前回大会を振り返る

隣国フランスから史上3度目の外国スタートを切った2017年ブエルタ・ア・エスパーニャは、わずか3日目でクリス・フルームの手に覇権が渡った。 アンドラ公国へと向かうピレネー山岳ステージの終わりにマイヨ・ロホを身にまとうと、その後マドリードまで決して脱ぐことはなかった。

ただし簡単に勝てたわけではなかった。その3日目に体調不良で大きくタイムを落としたアルベルト・コンタドールが、果敢なアタックを幾度となく繰り返したからだ。 フルームもチームスカイも連日のように必死の対応に迫られた。第8ステージは、そのコンタドールの攻撃に自らも飛び乗ることで、 他のライバルたちからまんまとタイム差を奪い取った。一方で第17ステージは、コンタの飛び出して集団スピードが上がると、フルームは力なく脱落してしまった。 また第12ステージは2度の落車で、わずかながらタイムを失ったことも。

それでも過去3度総合2位に泣いてきたフルームは、大会前半からコツコツとタイム収集に励んだ。区間上位3位に与えられるボーナスタイムも積極的に取りに行った。 第16ステージの個人タイムトライアルを大差で勝ち取り、総合首位の座をしっかり固めた。

そしてマドリード到着の前日、ブエルタ屈指の難峠、アングリルの山頂フィニッシュを区間3位で終えると、自身初めてのブエルタ総合優勝を手に入れた。 ほんの17秒先には人生最後のグランツールを勇敢に戦ってきたコンタドールが、おなじみのピストルポーズで、人生最後の勝利を射止めた。

史上3人目のツール&ブエルタ同一年制覇を成し遂げたフルームは、総合ジャージ、複合賞ジャージだけでは飽き足らず、 最終日にフィニッシュラインへ向けてスプリントを切ると、ポイント賞の緑のジャージさえも持ち帰った。 ジャージ取りを阻まれたマッテオ・トレンティンは、マドリードで区間4勝目を手に入れ、クイックステップに年間グランツール区間16勝目を献上したのだった。

photo : ©Yuzuru Sunada

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