2026年のサイクルロードレースシーズン最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが8月22日に開幕する。今回はモナコを出発し、フランス、アンドラ、そしてスペインと4カ国をめぐるルート。全21ステージの総距離は3,275kmで、総獲得標高は58,000m超。過去のグランツールとは比較にならないと言われるほどの山岳比重の高い大会で、「史上最も過酷な3週間になる」との関係者評もあるほど。最終目的地・グラナダへ向かう日々に、どんなドラマが待っているだろうか。今大会の注目ポイントを確認していこう。
まず、ブエルタ2026の大枠をチェックしておきたい。
今大会は前記の通り8月22日にモナコで開幕。第1ステージは同地での9.4km個人タイムトライアル。その後フランス南部で2ステージを走り、スペインとフランスにはさまれたピレネーの小国・アンドラへ。第5ステージで本来の舞台であるスペインへと入るが、それまでにタフな山岳ステージをいくつかこなしており、マイヨ・ロホ争いに動きが生じているはずだ。
スペイン入国後、第1週の終わりまでは地中海沿いを南下。第2週以降は同国南部での戦いになる。第12ステージでは、すっかりおなじみとなった難所カラル・アルト天文台を目指す本格山岳コースが登場。第14ステージで上るシエラ・デ・ラ・パンデラでは、猛烈な暑さとの戦いになるとの予想も。
最終・第3週では、第18ステージで今大会2回目の個人タイムトライアル(32km)が待ち受け。第19・第20ステージの山岳2連戦がマイヨ・ロホを賭けた最終決戦となる。 そして9月13日、最終目的地のグラナダへ。個人総合順位は前日の第20ステージで実質決定するので、最後を飾る第21ステージの前半は華やかなパレード走行が見られそうだ。 毎ステージのように上りが連続する今大会。グランツールレーサーやクライマーの活躍の場となりそうだ。マイヨ・ロホは果たして誰の手に。過酷を極めるスペインの路で、壮大な覇権争いが展開される。
大会の最高栄誉、マイヨ・ロホ争いがいつも以上の見ごたえとなる。
何といっても、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)の参戦が大会への注目度を一気に上げた。ツール・ド・フランスで5度目の制覇を果たし、次なる目標に据えたのが今大会。史上4人目となるツール・ブエルタ2冠を目指してスペインへと乗り込む。
ツール後は自身の名を冠したサイクリングイベントへの参加や短めの休養を経て、ブエルタに向けた調整へ。前哨戦への出走は行わないまま開幕を迎えるが、レース勘やコンディションに関しての心配は一切必要ないだろう。むしろ、日頃から拠点とするモナコでの開幕に照準を定めている可能性さえある。第1ステージの個人タイムトライアルからエンジン全開で走るか。






