コースの特徴
モナコ、フランスに続き、大会3か国目へ。日本の新城幸也が暮らすアンドラ・ラ・ベリャが、スタートとフィニッシュを見届ける。ここは今から7年前、当時20歳のタデイ・ポガチャルがグランツール初出場にして初区間優勝へと突き進んだ、いわば「始まりの場所」でもある。
またしてもピレネーの小国が、クレイジーな難関山岳バトルを提供する。わずか100km強の短距離走ながら、累積獲得標高は2953m。4つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれ、コース上には文字通り、上りと下りしかない。大会4日目にして、すでにクイーンステージ級の破壊力。スペイン入国の前に、マイヨ・ロホ争いが終了してしまう可能性すらある。
1日はいきなり1級山岳ポルト・デンバリラ登山で幕を開ける。山道の全長は23.3km。長く苦しい時間が続く。平均勾配は5.1%と控えめだが、真の恐怖は、標高2000mを超えてから。薄い酸素の中で、6〜7%台後半の勾配に延々と向き合わねばならない。大会最高地点2409mの山頂手前では、最大12%にまで跳ね上がる。
昨季新設されたワンデーレース、アンドラ・クラシカで、この「スタートダッシュ登坂」を経験済みの選手も多いだろう。今回も同レースにならい、山頂の先で全長2.9kmのトンネルに入る。真っ直ぐ反対側へショートカット。上ってきた道の途中へと抜け出す。
25kmを超える長い下りを終えたら、1級山岳コリャダ・デ・ベイシャリス(全長6.5km、平均8.5%)へ。2021年ツールでは、この山の最大16%ゾーンを利用して、セップ・クスがアタック。約20kmの独走勝利を決めている。
だが今回は、戦いはいまだ半ば。息つく暇なく、1級山岳コリェ・ドルディーニョ(9.9km、7%、12%)へ突入だ。プロトンにはおなじみの山だが、やはりいつもとは反対側から攻める。つまりスピードに乗った下り終盤に、マイナス10%の急勾配とヘアピンの連続が潜む。勢いそのままに、3級アルト・デ・ラ・コメリャ(3.9km、5.9%)にも駆け上がる。
締めくくりは、今大会唯一のダウンヒルフィニッシュ。最後まで気を抜くことは許されない。山頂からのラスト4.8kmにはヘアピンカーブが連なる。市街地に入り、最終ストレート直前のラスト500mには、直角コーナーも待ち受ける。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 37 km/h | ||
| 104.8 km | オフィシャル スタート |
14:49 | 14:49 | 14:49 | 21:49 | 21:49 | 21:49 |
| 79.7 km | 1級山岳 | 15:37 | 15:40 | 15:42 | 22:37 | 22:40 | 22:42 |
| 45.5 km | 1級山岳 | 16:21 | 16:25 | 16:31 | 23:21 | 23:25 | 23:31 |
| 36.4 km | 中間SP | 16:29 | 16:35 | 16:40 | 23:29 | 23:35 | 23:40 |
| 26.1 km | 1級山岳 | 16:53 | 16:59 | 17:06 | 23:53 | 23:59 | 00:06 |
| 4.8 km | 3級山岳 | 17:18 | 17:26 | 17:34 | 00:18 | 00:26 | 00:34 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 17:22 | 17:30 | 17:39 | 00:22 | 00:30 | 00:39 |