コースの特徴
閉幕を翌日に控えた、今大会最後の総合バトル。まさに史上最難関を謳う2026年ブエルタの締めくくりにふさわしく、最難関クイーンステージが用意された。行く手には5つの峠が待ち構え、道の果てにはまるで怪物のように、今大会唯一の「超級」山頂フィニッシュが立ちはだかる。
ルネサンス時代の古城に見守られたラ・カラオラのスタートラインからは、はるか遠くに雪山を望むことができる。これぞ、プロトンが目指す先。自転車界にとっては高地トレーニングの一大拠点としても知られる、シエラ・ネバダ(雪に覆われた山脈)へ。
難度は徐々にクレッシェンドしていく。スタート直後は高台の緩やかな起伏をこなし、50kmほど走った先で小さな3級山岳を越える。そこからの下りで、最終フィナーレの地グラナダを軽くかすめたら、いよいよ本格的な難関峠のお出ましだ。
実は2024年大会と同じように、ここから1級山岳アルト・デ・アサリャナス(登坂距離7.1km、平均勾配9.6%)を2度上る予定だった。ただし、今年2月に発生した土砂崩れの影響により、開催委員会は迂回を決定した。
代わりに、本来であれば1回登坂のはずだった1級山岳プエルト・デ・エル・プルチェ(8.2km、8.2%、最大18%)を、2回立て続けに上る。代替案とはいえ、決して引けを取らない。登坂口からの2kmは二桁勾配で、山頂間際も約1kmにわたって11%超。また山道の最終盤には短い下りが挟まれるが、道幅がひどく細い上に、スピードが出る。最大限に警戒が必要だ。
続く1級山岳プエルト・デ・エル・ドゥケ(7.4km、8.3%)も、新たに組み込まれた。まるで獣道のような山道の序盤には、最大20%の激ゾーンが潜む。すでに3週間にわたる戦いで疲弊しきった選手たちの脚を、さらに痛めつける。
曲がりくねった下りを終え、最終峠の登坂口までたどり着いたら、ついに今大会のクライマックス。人里を遠く離れ、いまだかつてプロの自転車レースを迎え入れたことのない超級山岳コリャド・デル・アルガシルが、この先続いていくであろう長い歴史の第一歩を刻む。
間違いなく伝説級の山だ。山肌にうねるように伸びる全長8.3kmの細道は、平均勾配だけで9.8%にも達する。そもそも勾配がひと桁台なのは、全体の2kmのみ。残す6km以上は、延々と二桁勾配が続く。しかも序盤には最大22%ゾーンが待つ。16%にまで跳ね上がる山頂間際は、もしかしたら、いまだ未舗装のままなのだろうか。ともかく最後の瞬間まで、選手たちに決して安息のときは訪れない。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | ||
| 186.8 km | オフィシャル スタート |
12:36 | 12:36 | 12:36 | 19:36 | 19:36 | 19:36 |
| 136.1 km | 3級山岳 | 13:43 | 13:46 | 13:50 | 20:43 | 20:46 | 20:50 |
| 92.5 km | 1級山岳 | 14:47 | 14:53 | 15:01 | 21:47 | 21:53 | 22:01 |
| 61.3 km | 1級山岳 | 15:35 | 15:44 | 15:55 | 22:35 | 22:44 | 22:55 |
| 42.8 km | 中間SP | 15:58 | 16:09 | 16:21 | 22:58 | 23:09 | 23:21 |
| 31.4 km | 1級山岳 | 16:23 | 16:35 | 16:49 | 23:23 | 23:35 | 23:49 |
| 0.0 km | 超級山岳 フィニッシュ |
17:16 | 17:31 | 17:47 | 00:16 | 00:31 | 00:47 |