コースの特徴
ステージ名に「コスタ・ブランカ(白い海岸)」と銘打たれているように、この日もまた、地中海岸の新たな魅力を発見する。スタートラインが引かれるのは、ラ・ビラ・ホヨサの海岸道路。色とりどりの可愛いお家が立ち並ぶフォトジェニックな観光スポットだ。
──そこから、地獄のような一日へと走り出す。選手たちに、息をつく暇はない。スタート直後から絶え間なく繰り返されるアップダウンに、ひたすら立ち向かわなければならない。行く手には6つの山岳と無数の起伏。獲得標高は今大会最多の4,940mにも達する。
ステージ序盤3分の1を終えた先には、モンスター級の激坂も待っている。1級山岳のプエルト・デ・エル・ミセラト(登坂距離5.2km)の、平均勾配は10%。しかも登坂口からの2kmだけを見れば、平均13%・最大25%という恐ろしさ。山道の中盤でほんの少しだけ緩むものの、山頂間際、再び激勾配が牙をむく。ラスト200mは、なんと15.5%!
その後もうねるような道を突き進む。決して長くはない上りと下りを、せわしなく、幾度となく重ねる。ようやくフィニッシュまで40kmを切ったところで、少し長めのダウンヒルへ。迫り来る審判の地へ向け、呼吸を整え、チーム隊列を組み直すチャンスとなるかもしれない。
大会第1週を締めくくるのは、1級山岳アルト・デ・アイタナ。全長22kmにも及ぶ果てしなく長い山道の、平均勾配は5.8%に過ぎない。しかし、上れば上るほど、勾配は増していく。中腹には最大13%が潜む。ラスト6kmだけを切り取れば、平均は8%を超える。
スペイン空軍・第5防空監視隊の巨大な球形レーダーを山頂に抱くこの山が、ブエルタに登場するのは10年ぶり。かつて4度、ステージフィニッシュの舞台となった。たしかにアイタナを制した者が、スペイン一周の最終的な総合覇者になったことは一度もない。だが2016年は、逃げ集団の背後で、凄まじい総合争いが繰り広げられた。最終盤でクリス・フルームが1ダース近い加速を試み、マイヨ・ロホに激しく揺さぶりをかけた。それでもナイロ・キンタナは決して動じなかった。堂々たる走りで、総合首位の座を守り抜いたのだった。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 39 km/h | 37 km/h | 35 km/h | 39 km/h | 37 km/h | 35 km/h | ||
| 187.4 km | オフィシャル スタート |
12:26 | 12:26 | 12:26 | 19:26 | 19:26 | 19:26 |
| 150.7 km | 2級山岳 | 13:22 | 13:25 | 13:29 | 20:22 | 20:25 | 20:29 |
| 113.5 km | 1級山岳 | 14:16 | 14:22 | 14:29 | 21:16 | 21:22 | 21:29 |
| 96.7 km | 3級山岳 | 14:43 | 14:50 | 14:59 | 21:43 | 21:50 | 21:59 |
| 65.6 km | 2級山岳 | 15:31 | 15:41 | 15:52 | 22:31 | 22:41 | 22:52 |
| 52.8 km | 中間SP | 15:46 | 15:57 | 16:09 | 22:46 | 22:57 | 23:09 |
| 47.5 km | 2級山岳 | 15:57 | 16:09 | 16:21 | 22:57 | 23:09 | 23:21 |
| 0.0 km | 1級山岳 フィニッシュ |
17:14 | 17:30 | 17:47 | 00:14 | 00:30 | 00:47 |