コースの特徴
怖いもの見たさをそそられるステージ。夏の終わりの地中海と、その青を縁取るように連なる山を背景に、イタリアの秋のクラシックとグラベルレースを詰め込んだようなコースが描かれた。実力だけでなく、運も味方につけねばならない。総合有力勢が、思わぬ罠にはまる可能性がある。
「オレンジの花海岸」に位置するアルコセブレの、椰子の木が立ち並ぶビーチサイドから、楽しげな1日の幕は開く。スタート直後からアップダウン満載。内陸に切り込み、うねる道を突き進む。2級山岳と3級山岳も待ち構え、活発なアタック合戦が期待できそうだ。
100kmほど走った先で、起伏はいったんお休み。平坦な直線道路で、態勢を整え直す時間が与えられる。それでも息つく暇はわずか。美しい砂浜で名高いビーチリゾート、ベニカシムを抜けると、さらなる起伏戦が始まる。
ここから南西方面へ、変則的なミニ周回コースを1周半。まず1周目に、2級山岳アルト・デル・デシエルト・デ・ラス・パルマス(登坂距離7.6km、平均勾配4.9%)をこなす。
2024年のボルタ・バレンシアナでは、今回の「予習」のようなコースが設定され、この山も使用された。ただ2年前の1月は、山頂から直接、この日と同じフィニッシュ地カステリョへ下った。今回は改めてベニカシムへ戻り、再び周回コースへ入る。
2周目で目指すのは、同じ山頂ではない。先ほど上った舗装状態の良い幅広の州道を、ふと右に逸れ、1級山岳プエルト・デル・バルトロ(9.4km、7.1%)へ──。
カテゴリーが1つ上がり、標高も増す。しかも迂回路の序盤2kmは、いわゆる未舗装路。ストラーデ・ビアンケのような、ノスタルジックな白い道ではない。選手たちが放り込まれるのは、林の中のでこぼこの小道。まるで山菜取りでも向かうかのような……。
メカトラやアクシデントが怖いこの区間は、勾配も容赦ない。いきなり20%にガツンと跳ね上がり、その後も平均12%弱が続く。土の道を抜け、ほんの短い下りを経ると、山頂までの400mは再び12.5%の激坂だ。
フィニッシュまでは残り20.6km。うち半分は急降下で、ラストの半分はほぼ完全にフラットになる。その代わり、1ダース近いランドアバウトをすり抜けねばならない。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | 43 km/h | 41 km/h | 39 km/h | ||
| 177.4 km | オフィシャル スタート |
13:11 | 13:11 | 13:11 | 20:11 | 20:11 | 20:11 |
| 132.8 km | 2級山岳 | 14:20 | 14:23 | 14:27 | 21:20 | 21:23 | 21:27 |
| 111.3 km | 3級山岳 | 14:50 | 14:55 | 15:01 | 21:50 | 21:55 | 22:01 |
| 57.3 km | 中間SP | 15:55 | 16:03 | 16:11 | 22:55 | 23:03 | 23:11 |
| 48.9 km | 2級山岳 | 16:12 | 16:20 | 16:30 | 23:12 | 23:20 | 23:30 |
| 20.6 km | 1級山岳 | 16:57 | 17:08 | 17:20 | 23:57 | 00:08 | 00:20 |
| 0.0 km | フィニッシュ | 17:18 | 17:31 | 17:44 | 00:18 | 00:31 | 00:44 |