松永拓朗

大産大附属高校時代は全国大会には縁がなかったが、天理大学入学後に頭角を表した。1年時から司令塔のポジションを担うと、2年時に大学選手権決勝の舞台に立つ。明治大学に敗れたものの、その経験を糧に以降も成長を続け、4年時には大学選手権初優勝の原動力となった。

キック、パス、ランとプレーメイカーに求められるスキルを高いレベルで合わせ持ち、ギリギリまで相手に接近しながら最適なプレーを判断できる点も選手としての大きな強みだ。2021年に加入した東芝ブレイブルーパス東京ではおもにフルバックを持ち場とするが、スタンドオフでも優れたパフォーマンスを発揮する。今シーズンはバイスキャプテンに就任し、より責任を背負う立場となった。

日本代表には2024年の秋に初選出され、10月のオールブラックス戦で初キャップを獲得。2025年7月にはウエールズとの第1戦に出場し、トライを挙げて勝利に貢献している。弟の貫汰もコベルコ神戸スティーラーズで活躍するトッププレーヤーだ。