サム ケイン

20歳でニュージーランド代表オールブラックスに選出され、伝説的名手であるリッチー・マコウの後継者として重厚なキャリアを歩んできた。ワールドカップには2015年のイングランド大会から3大会連続で出場。2023年のフランス大会ではキャプテンの重責を担い、チームを決勝へと導いている。2024年9月のオーストラリア戦で100キャップの偉業を達成し、同年秋のテストマッチシリーズを最後に代表から引退した。

東京サントリーサンゴリアスには2023年にサバティカル（長期休暇）制度を利用して加入。その後、2024年5月に新たに3年契約を結び、2027年度までプレーすることを決断した。今季からはキャプテンに就任。持ち前のリーダーシップを発揮して東京SGを久々のタイトルへと牽引することが期待されている。

決して派手なプレーヤーではないが、骨惜しみすることなくフィールドを走り続け、ブレイクダウンでひたむきに体を張ってチームを支える仕事人タイプのバックローワーだ。相手を仰向けに倒す教科書のようなタックルも大きな武器。ケガで思うようなパフォーマンスを発揮できなかった過去2季のうっぷんを、今季こそ晴らしてほしい。