髙相 みな実

164cmの小さな大エース。小学校1年から父の影響でバレーボールを始め、東京都市大塩尻高では高い壁に対してもひるまず攻める姿が感動を呼んだ。

中京大学に進学後もエースとして活躍、2018-19シーズンにPFUブルーキャッツに入団した。自身のプレーと行動で魅せるキャプテンとしてチームをけん引、2024年には群馬グリーンウイングスへ移籍を遂げ、今季からはキャプテンに就任した。

ダイナミックなプレーはもちろんだが、発信力もあり、発する言葉には力がある。PFUで主将を務めた2024年1月に能登地方を襲った震災で、不安を訴える選手も少なくない中でチームを束ね、地元・石川の人々に対しても「中途半端なことや無責任なことは言えない」と言葉を選びながらも、寄り添い、ともに戦うと公言、実行してきた。

外国籍選手も増え、大型選手が増える中、日本のアウトサイドヒッターとしては小兵でもあるが、フィジカルで負けない精神力を持ち、誰にもできないほどの努力も重ねてきた。29歳で迎える新シーズン、群馬のさらなる飛躍に向け頼れるキャプテンが今季も先頭に立ち、勝利に導いて行く。

TEXT：田中夕子