レース中の緊迫を楽しむ
メカニックは重労働!?
レース中のピット作業も、ぜひ注目して欲しい。メカニックたちの仕事は実にスムーズで、かつ素早い。何事もなく済ませているように見えるが、実はこれが重労働なのだ。たとえばタイヤ交換。市販車のものに比べれば軽量とはいえ、GTのホイールは太く、大きいため、それなりに重い。そのため、性能や剛性もさることながら、持ちやすいスポークの形状も、ホイール選択の決め手とさえ言われている。
ナットの着脱に使用するインパクトレンチも、素人が扱ったなら弾かれてしまうほどの振動がある。給油もまた、ただノズルを給油口に添えるのではなく、全体重をかけるほどの力を要する。ある意味、体力勝負でもあるため、メカニックにはトレーニングが欠かせない。
さらに服装にも注目して欲しい。昔のレース映像を見ると、ツナギであるとかスタッフウェアで対応されていたが、現代のSUPER GTではメカニック全員、耐火性のスーツ、グローブの着用が義務づけ。給油担当のメカニックにいたっては、フルフェイスのヘルメットとバラクラバスも装着しなくてはならない。春秋のレースならまだしも、夏場のレースがどれだけ過酷なことか!
別項で金曜日に来たけれど、何も走っていなくて残念……と思った人がいるのでは、と触れたが、ピット設営が終わった後、ドライバー交代とともに、こういった一連のピット作業の練習が行われることがある。練習がスムーズに行われているチームは、必ずレースでもいい仕事をするはずだ。
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