レース中の緊迫を楽しむ
ピット作業の時間が違うのはなぜ?
GT500クラスでは車両ごと給油時間に、あまり差は生じないが、GT300クラスでは案外差が生じるもの。その理由のひとつとして挙げられるのが燃費である。GTA-GT300やGT300MCはエンジン面での優遇は少ない反面、燃費には優れている。その逆がFIA-GT3。なので、GT300やGT300MCの方が少ない給油量で済むため、早く完了できるのだ。
もうひとつFIA-GT3には理由があり、遠回しに言うと大半が輸入車で、海外のレースでは、あまりピットでの迅速さは問われず、むしろ「ピットの入口から出口まで、ドライバー交代を含んで作業は一定時間で済ませなさい」というレギュレーションが定められていることが多い。1秒でも早ければ、その分ペナルティストップを課せられてしまうほど。つまり車両の構造に理由もあるわけながら、かといって対策や改良は許されない。
これに対し、GT300やGT300MCは自由な改造が許されているので、少しでも早くガソリンを入れるための工夫が可能。近年は差を縮めるため、給油装置にも流量リストリクターの装着を義務づけているが、あの手この手で……。永遠に縮まらない差なのかもしれない。
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