レース中の緊迫を楽しむ
ドライバーを冷やせ!

SUPER GTに限らず、市販車によるレースのほとんどが窓を閉めています。なぜかというと、開けていれば風が導かれますが、それによって空気の流れが乱れてしまうから。せっかく、あれこれ工夫してエアロダイナミクスを研ぎ澄ませても、そこで乱流が生じたら速く走れません。せいぜい申し訳程度のスライド式開口部があるぐらい。でも大量の熱発源であるエンジンを積んでいるので、コクピット内はすごく暑いんです。車両によって違いはあるにせよ、数十度というレベルで! そんな環境に長時間いたら、ドライバーがへたばってしまうので、当然導風用のダクトが窓以外のところから引かれます。それでも十分じゃないので、クールスーツを装着。これはクーラーボックスの中に氷を入れて、モーターで冷水を循環させる装置で、アンダーシャツのまわりにパイプを備えて、ドライバーを直に冷却します。
またレギュレーションでも推奨され、近年増えているのがエアコンです。と言ってもコクピット全体を冷やすのではなく、シートやヘルメットに冷たい空気を送り込むという。これだと軽量コンパクトな装置で済みますし、パワーロスも最小限で済みますからね。
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