レース中の緊迫を楽しむ
フラッグの意味を知ろう
レース中に出される旗、赤と黄色、緑の3色は、ほぼ交通信号と同じ意味を持つと考えていい。赤旗が出された時はレースの中断を示し、黄旗はSCランの最中や、スピンなどで軽度のアクシデントが発生している場合に、前方に対する注意を促す。黄旗提示区間での追い越しは禁止。危険な区間を通過し、ここから先は通常のペースで走っていいことを伝えるのは緑旗であるからだ。
その他の色に関しては、青旗は後方から来る速い車両の接近を伝え、安全に先行させるよう指示。白旗は前方の低速走行車両に対する注意喚起。チェッカー旗はレースの終了を告げることは、もはや言うまでもないだろう。
黒旗はペナルティを課す合図で、単独ではなくゼッケン、PもしくはDのボードとともに提示される。Pはピットストップとして一定時間の停止を、Dはドライビングスルーを意味している。オレンジの丸を中央に記した黒旗は、通称オレンジボールは車両トラブルを伝え、速やかなピットで修復指示を命じるもの。これもゼッケンボードとともに提示される。黄旗に赤の縦縞があるのは、コース上にオイルや砂が出ている、あるいは急な降雨によって、非常に滑りやすくなっていることを伝えるものだ。
黒と白の斜め旗は、軽度の危険行為に対する警告旗であるが、昨今は複数の走路外走行、すなわち四輪脱輪に対する、注意勧告として提示されることが多くなっている。ちなみに予選では、四輪脱輪で出されたベストタイムは一切採用されない。
最近では一部のサーキットにおいて、視認性をより高めるため、旗と同じ意味を示すLEDライトパネルも使用されるようになった。ライトパネルは単独で使用されるのではなく、旗と併用される。
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