レース中の緊迫を楽しむ
新たに導入されることになったFCYとは?
SUPER GTには、今年から新たにフルコースイエロー (FCY)が実施されることとなりました。これはF1やWECなど国際レースではバーチャルセーフティカーとも呼ばれ、TV中継でご覧になった方もいると思います。簡単に言えば、赤旗やSCを出すまでではない小規模なアクシデント、デブリの回収などに対する安全確保の手段です。FCY導入中は80km/hでの走行が義務づけられます。
FCY宣言はレースコントロール無線、タイミングモニターと車両のディスプレイ表示によってカウントダウンが始まり、全ポストでFCYボードが提示されてからは追い越し禁止。さらに後続との安全を確保して減速準備をします。宣言から10秒後に黄旗が振られると、速度規制開始。この間、ピットに入ることはSC同様、禁じられています。
そして、ここがSCとの最大の違いなのですが、安全上の問題がクリアされると、トップの位置にかかわらずFCY宣言は解除。解除宣言はレースコントロール無線とタイミングモニターで伝えられ、緑旗の振動表示から追い越しと加速が可能になります。
FCYのメリットは短時間での競技再開が可能なこと、そして前後の車両との間隔が宣言前と一定にできるということです。また、SCとトップ車両の位置関係で周回遅れになる、ということもなくて済むため、レース展開に影響を及ぼしにくいともいえるでしょう。
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