フィジー代表
FIJI

出場回数
7大会連続9回目
過去のW杯成績
第1回(1987年)ベスト8
第2回(1991年)プール戦敗退
第3回(1995年)予選敗退
第4回(1999年)決勝Tプレーオフ敗退
第5回(2003年)プール戦敗退
第6回(2007年)ベスト8
第7回(2011年)プール戦敗退
第8回(2015年)プール戦敗退
第9回(2019年)プール戦敗退
ヘッドコーチ
サイモン・ライワルイ
1974年9月8日生
国籍:フィジー
就任時期:2023年2月
世界ランキング
7位(2023年8月28日現在)
「フィジアン・マジック」で台風の目になるか?
アイランダーの強豪であり、エンブレムは南太平洋諸国らしく椰子の木だ。試合前には戦いの踊り「シンビ」を披露し、「フライング・フィジアンズ」の愛称で世界的に知られるように、FW(フォワード)、BK(バックス)関係なく、ボールを繋いでトライを取るラグビーを武器とする。
フィジーはリオ五輪、東京五輪と2大会連続で金メダルを獲得したように、「セブンズ(7人制ラグビー)王国」として世界的に名高いが、15人制でもそのスタイルは健在。もともとはセブンズでならした選手も多く、欧州で活躍している選手が大半だったが、昨年から「フィジアン・ドルア」がスーパーラグビーに参戦したことで、王者クルセイダーズに勝つなど力をつけてきており、若手の成長も著しい。
BKだけでなくFWも走力に優れ、変幻自在のステップと長い手によるオフロードパスで、グラウンドのどこからでもボールをつなぐ。身体が大きく、スクラムやセットプレーも強くなってきたことで、チームとして一段階上へと成長した。ニュージーランド出身のヴァーン・コッターが指揮を取っていたが、今年になって辞任。サイモン・ライワルイがHC(ヘッドコーチ)に就任した。
過去にベスト8へ2回進出の実力を持つが、前回大会は予選プールで1勝に終わった。今大会も前回と同じく、ウェールズ代表、オーストラリア代表と同組。直前のテストマッチでイングランド代表を初めて下すなど、今、一番勢いに乗っているチームと言えよう。強豪の一角を崩せれば3度目のベスト8も見えてくる。
TEXT:斉藤健仁
ベースキャンプ地
ボルドー