シルビア・チネロ・ヌワカロール

イタリアのレッコ出身。2014年にイタリア・セリエB1でキャリアをスタートさせる。2015年にはU-18欧州選手権に出場し、銀メダルを獲得。2018-19シーズンからはセリエAに移り、2023年までプレーした。

2018年にはイタリアのシニア代表に初選出され、同年の世界選手権に出場したが、この時はセカンドリベロとしての登録だった。2021年には、地元開催されたネーションズリーグで、チームトップの173得点と躍動し、同年9月の欧州選手権では金メダル獲得に貢献した。

2023-24シーズンから東レアローズ滋賀に加入。初年度から538得点を挙げて得点王に輝くと、昨シーズンは女子で唯一、1000点を超える1047得点を記録し、2年連続の得点王とベスト6を受賞。

高い身体能力と抜群の跳躍力を活かし、力強いスパイクで得点を量産するだけでなく、チーム2位のブロック本数で相手の攻撃をシャットアウトし、チームに流れを呼び込んだ。

今シーズンからNECレッドロケッツ川崎に移籍。日本代表として活躍する佐藤淑乃や、和田由紀子ら、豪華な実力者がそろうチームでの共演は、大きな注目を集めるだろう。昨年の悔しさを胸に、圧巻の攻撃力で相手を圧倒し、今年こそ優勝を掴み取る。

TEXT：長瀬竜征（PLASMA Inc.）